「あ、れ、蓮!!」
チラッと清本の方を見れば、
思わず…
目を逸らしたくなるほど、悔しそうな顔をしていた。
まだ…返事返せてないのに。
「大丈夫か?」
いつもの場所につけば、蓮が心配そうに顔を覗き込んできた。
「ぁ、うん…だい、じょうぶ…」
「はぁ…」
「ご、ごめんなさい…その…」
心配、させて…。
「だから嫌だったんだよ…」
「え?」
「桃嘉が、他の野郎と近づくの予測ついてたから」
「れ、れん…?」
「生徒会なんて、女子だけじゃないし、協力してやるもんだろ。
だから、他の男と仲良くなるんだろうなって思った」
「…」
「なぁ、生徒会やめろなんて、絶対言わない。
でも、せめて…頼むから、
他の野郎なんかに触れられんな…ッ!!」
蓮はそっと唇を重ねた。

