【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~







「あ、れ、蓮!!」


チラッと清本の方を見れば、

思わず…

目を逸らしたくなるほど、悔しそうな顔をしていた。


まだ…返事返せてないのに。




「大丈夫か?」

いつもの場所につけば、蓮が心配そうに顔を覗き込んできた。

「ぁ、うん…だい、じょうぶ…」

「はぁ…」

「ご、ごめんなさい…その…」

心配、させて…。

「だから嫌だったんだよ…」

「え?」

「桃嘉が、他の野郎と近づくの予測ついてたから」

「れ、れん…?」

「生徒会なんて、女子だけじゃないし、協力してやるもんだろ。

だから、他の男と仲良くなるんだろうなって思った」

「…」

「なぁ、生徒会やめろなんて、絶対言わない。

でも、せめて…頼むから、



他の野郎なんかに触れられんな…ッ!!」




蓮はそっと唇を重ねた。