ま、じで…

勘弁してよ。


顔を真っ赤にして、

下を向いている桃嘉。

けど、

知ってる。

それでも、瞳は真っ直ぐで…。


ヤバイ。


俺は桃嘉の顎をそっとすくい、唇にキスをした。


唇が離れれば、更に顔を赤くしてる。

トロンとした桃嘉の瞳に、

思わず顔に熱が溜まった。


「ふふっ」

「んだよ」

「蓮赤い〜」

「ほら、帰るぞ」


俺は桃嘉の手を握り、歩き出す。

後でずっとクスクスと笑ってる桃嘉。