1時間ぐらい経って、よやく入力が終わった。
「んじゃ、あとはこれをコピー」
「お、終わったぁ〜っ!!」
「印刷は明日の昼やるか」
「え、昼…?」
「そしたら放課後に配れるだろ」
「…ぁーえっと…」
「なに、用事でもある?」
「…う、ううん…ただ、その…」
ちょっと頬を赤くしながらモジモジしてる桃嘉を見て、察した。
…飯田か。
「…別に、すぐ終わる」
「そ、そう?」
「終わったらアイツのとこでも好きなとこに行けよ」
「うんっ! ありがと!」
本当は、
行かせたくなんかない。
学校じゃ、桃嘉と飯田の噂はよく聞く。
すっごいラブラブだって。
特に、飯田が桃嘉にべた惚れだって。

