【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~







1時間ぐらい経って、よやく入力が終わった。

「んじゃ、あとはこれをコピー」

「お、終わったぁ〜っ!!」

「印刷は明日の昼やるか」

「え、昼…?」

「そしたら放課後に配れるだろ」

「…ぁーえっと…」

「なに、用事でもある?」

「…う、ううん…ただ、その…」

ちょっと頬を赤くしながらモジモジしてる桃嘉を見て、察した。

…飯田か。


「…別に、すぐ終わる」

「そ、そう?」

「終わったらアイツのとこでも好きなとこに行けよ」

「うんっ! ありがと!」


本当は、


行かせたくなんかない。



学校じゃ、桃嘉と飯田の噂はよく聞く。

すっごいラブラブだって。

特に、飯田が桃嘉にべた惚れだって。