「好きっ!//」


幸せそうに微笑む岸本が、

不覚にも…可愛いと思った。


そして、


惚れたんだ。



真っ赤になった顔を隠すために、そっぽを向く。


「ぁ、会長」

惚れたんだ、こいつに。

だから、

「誠二」

「へ?」

「誠二でいい」

もしもお前が惚れてる男がいても、


絶対に奪ってやる。


何ヶ月経っても、

何年経っても、


絶対に。

それまでは、『清本』って呼ばれてもいい。


だけど、


絶対に俺のものにしたいって、


強く思ったんだ。