【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~





会長の笑顔は、正直カッコ良かった。

惚れたわけじゃないけど、

なんか…カッコ良かった。

「桃嘉、ボーッとしてんな」

「ぁ、ご、ごめん! …へ?」

「なんだよ」

「え、今…桃嘉って…」

「それが?」

「…ビックリした」

「ふはっ。そっちかよっ」

「??」

「…嫌がれたかと思ったから」

「ぁ、ううん…別にいいんだけど…」

なんか…照れくさい。

会長に呼ばれると余計に。


なぜか、





胸がドキドキした。





蓮以外の男の子にドキドキするの…

初めてかもしれない。


でも、


これは蓮と同じドキドキじゃないって、

あたしは自覚してた。