翌日、下駄箱で上履きに履き替えると、下駄箱の近くで蓮が立っていた。
「蓮? 誰か待ってるの?」
「桃嘉」
「え?」
「桃嘉、待ってた」
え、なんで??
いや、嬉しいけどさ。
…初めてじゃん、こういうの。
「昨日、大丈夫だったか?」
「へ??」
「…何時に帰った?」
「えっと…18時、かな?」
「誰と?」
「ぁ、望と旭。ほら、あたしを誘いにきた子達!」
「ふぅん…」
「??」
「今日は一緒に帰れそ?」
「ぁー…どうだろ。あたし、仕事できちゃって…」
「手伝うか?」
「あ、ううん! 会長に手伝ってもらうから」
あたしがそう言うと、蓮は顔をしかめた。
あ、あれ…??

