【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~






「でも、何もできないよ…?」

「全っ然いい!!

ほんっとーにありがとう!!」

「あ、あははは…」

ヤバイ。

…蓮からの視線が痛いです。


お昼になった途端、あたしの手を掴んで教室から引っ張り出した。


「れ、れん!」

「…なに生徒会なんかに入ってんだよ」

「ご、ごめっ…だって…」

「はぁ…お人好しすぎるんだよ」

「ごめんなさい…」

「…帰り、遅くなる日は前日にメール。絶対に一人で帰らないこと。

約束、守れる?」

「え?」

「守れないんなら、俺絶対入れさせないけど」

「…守れる。絶対、守る」

「ん、無理すんなよ」

蓮はあたしをそっと優しく抱きしめた。