「でも、何もできないよ…?」
「全っ然いい!!
ほんっとーにありがとう!!」
「あ、あははは…」
ヤバイ。
…蓮からの視線が痛いです。
お昼になった途端、あたしの手を掴んで教室から引っ張り出した。
「れ、れん!」
「…なに生徒会なんかに入ってんだよ」
「ご、ごめっ…だって…」
「はぁ…お人好しすぎるんだよ」
「ごめんなさい…」
「…帰り、遅くなる日は前日にメール。絶対に一人で帰らないこと。
約束、守れる?」
「え?」
「守れないんなら、俺絶対入れさせないけど」
「…守れる。絶対、守る」
「ん、無理すんなよ」
蓮はあたしをそっと優しく抱きしめた。

