【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~





唇を離せば、案の定顔をタコのように真っ赤にしている桃嘉。

「ふはっ」

可愛くて、しょうがない。

「ねぇ、蓮、なんで海にきたの?」

「…今日は、何日?」

「えっと…6月6日??」

まだわかんないのかよ…。

「桃嘉は何歳?」

「え、17さ…あ」

「誕生日おめでとう」

「…忘れてた…」

「だろうな」

「で、でも、蓮そんな素振り…

「彼女にバレる程、バカじゃないよ俺」

「…う」

「ハッピーバースデー、桃嘉」

俺は、桃嘉の手の平に誕生日プレゼントを置いた。

「去年はストラップくれたよね。うさぎのやつ」

「あー…」

「開けていい?」

「どうぞ」

桃嘉は袋を開けると、


目を輝かせた。