【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~




「蓮、早く早く!」

「はいはい」

桃嘉はダダダっと、走って海へと行く。

「わぁ…っ! キレー…!」

「下、行くか?」


ここはまだ階段の上で、砂場じゃない。

でも、砂場はすぐ近くの階段から行ける。


桃嘉は、嬉しそうに満面の笑みで、


「行くっ!」


と答えた。

そんな桃嘉の手を引き、俺は階段を下りた。

まだ春だから、ちょっと寒いよな…。


「桃嘉、寒くない?」

「うん、大丈夫♪」

「上着貸すけど?」

「…こっちがいいっ//」


照れくさそうに、俺の手をギュッと握る。

そんな桃嘉が可愛くて、そっと…唇を重ねた。