不安でしょうがない。 いつか…他の野郎にとられるんじゃないかって。 桃嘉が、離れていってしまうんじゃないかって。 そんな不安で、 夜も眠れないなんて── 情けなくてしょうがない。 唯一安心して眠れるのは、桃嘉の膝の上。 あの柔らかくて、 真っ白な膝。 本当に、安心するんだ。 この、繋がれた小さな手が… 俺にとっての一番の安心剤。 誰よりも、 何よりも、 大切な、大切な… 宝物なんだ。