【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~






予鈴のチャイムが鳴れば、その音で蓮が起きる。


「ん…桃嘉、サンキュ」

「どういたしまして!」

「…目じゃなくて、」

「え?」

「こっちにキスして欲しかった」


蓮はチュッとあたしの唇に、触れるだけのキスをした。


「お、起きてたの…っ?!///」

「さぁな」

フッと、笑う蓮。

顔が、また熱くなる。


「次、なんだっけ」

「ぁ、えっと…化学、かな?」

「ぁー寝そう…」

「大丈夫? 最近、寝不足?」

眠そうに欠伸をしながら、ブレザーを着て、背伸びをする蓮。

「ぁー…まぁ」

「蓮、話ぐらい、聞くよ?」

「男の事情です」

「??」

「ほら、教室行こうぜ」

「え、ちょっと!! 教えてよ!!」

「男の事情だっていったろ」

「事情って??」

「自分で調べてください」

むぅー…。

男の事情って…女の子の月に一回に来るあの日、的な??

…違うか。