予鈴のチャイムが鳴れば、その音で蓮が起きる。
「ん…桃嘉、サンキュ」
「どういたしまして!」
「…目じゃなくて、」
「え?」
「こっちにキスして欲しかった」
蓮はチュッとあたしの唇に、触れるだけのキスをした。
「お、起きてたの…っ?!///」
「さぁな」
フッと、笑う蓮。
顔が、また熱くなる。
「次、なんだっけ」
「ぁ、えっと…化学、かな?」
「ぁー寝そう…」
「大丈夫? 最近、寝不足?」
眠そうに欠伸をしながら、ブレザーを着て、背伸びをする蓮。
「ぁー…まぁ」
「蓮、話ぐらい、聞くよ?」
「男の事情です」
「??」
「ほら、教室行こうぜ」
「え、ちょっと!! 教えてよ!!」
「男の事情だっていったろ」
「事情って??」
「自分で調べてください」
むぅー…。
男の事情って…女の子の月に一回に来るあの日、的な??
…違うか。

