あたしは、そっと首にかかった指輪を握る。
これが…あたしの安心剤。
あの日、クリスマス…
蓮がくれたもの。
あの日の翌日、蓮は学校を休んだ。
理由は、もちろん熱をだしたから。
雪の日に、何時間もずっと立っていたら…そうなるに決まってる。
熱をだして、すごい不安だったし、申し訳なくてしょうがなかった。
何度も謝った。
だけど…心の中で、すごく、嬉しかった。
「好き」
あたしはチュッと蓮の瞳にキスを落とした。
昼休みが終わるまで、
あたしは蓮の髪の毛をいじったりして遊んでた。
起きちゃうかな、とか思いつつもなんか楽しくて。

