「今度さ、桃嘉の弁当が食いたい」
「え…」
「手作りなんだから、ついでで作ってよ」
「んー…いい、よ?
でも、おいしくないからね?」
「おいしいのは知ってます」
おいしくない、って言ってるんだけど??
蓮はフッと笑い、
「楽しみにしてる」と言ってそっと目を閉じた。
ってか…あたしの心配ばっかりしてるけど…
最近疲れてるの蓮の方じゃない??
こうやって寝てる日の方が多いし。
女の子みたいに長いまつ毛、
整った鼻、
ふっくらとした唇、
…なぁんで神様って不平等なんだろう。
あたし、彼女として恥ずかしいよ。
この前のデートだって、すれ違う度に女の子が蓮を見ていた。
自信なくなるよ…。

