【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~






上目遣いで聞いてくる桃嘉。

思わず、

不覚にも…顔に熱が溜まった。

ヤバイ。

自分でも、バカだと思う。

こんな、わかりやすい反応みせるなんて。



隣にいる桃嘉がクスクスと笑う。


「なに笑ってんだよ」

照れ隠しに言っても、桃嘉は笑うのを止めない。

「べっつにー!」

「意味わかんね」

「蓮、また…デートしてくれる?」

頬を少し赤くして、上目遣いで聞いてくる。

そんなの、当たり前。

だけど…

「気が向いたらな」

俺はまた照れ隠しにそう答えた。

「ふふっ」


でも、桃嘉はわかったみたいで、

またクスクスと笑う。


そんな桃嘉は、嬉しそうで、

スッキリしたみたいで、安心した。



この笑顔を…ずっと、

見ていきたい。

そう、強く思った。