【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~






「良かったね」

「おぅ」

「…でも、やっぱなんか悔しいなぁ…」

「はぁ?」

「だって…蓮、すーぐ奈津子ちゃんの目気づいちゃうし」

「なんだ、そんなこと?」

「そんなことって…ッ」


蓮は、ギュッとあたしを後から抱きしめた。


「どうでもいいなんて、思った事は一度もない」


「え…」

「桃嘉が大切すぎるぐらいだから。

桃嘉の変化にだって、俺気づいてる方だって思ってたけど…

結構、思い過ごしだったりする…?」


自信なさそうに聞いてくる蓮。

あたしは首を横にふった。


「ふっ、よかった」

「…っ///」

「それと…余裕なんて、ない」

「嘘つけ…」

「マジだって。
今、俺すっげぇ不安。
桃嘉は気づいてないけど、クラスの男とか桃嘉ばっか見てるし」

「え、えー…」


それはないと思うんだけど…。