【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~





「最近、頑張りすぎ」

「へっ??」

「勉強。朝から放課後までずっと勉強してんじゃん。
どうせ、夜もやってんだろ?」

「そ、りゃ…」


気まずそうに返事をする桃嘉。

「頑張るのもいいけど、少しは休めよ。
今日みたいに、少しぐらい息抜きしろよな。

いつだってデートぐらいできるんだから」

「んー…??」

「意味わかってないだろ」

「ご、ごめん…」

えへへと謝ってくる。

ったく…

ほんと、鈍感も良いところだ。

「…つまり、無理して欲しくない。
勉強すんのは良い事だし、大切な事だけど、息抜きも必要だって言ってんの」

「わ、わかった…」

「ほんとうにわかってんのか?」

「わ、わかったよ!
て、てかさ…」

「なに」


桃嘉は少し照れくさそうに聞いてきた。


「もしかして…




’息抜き’のためにデート、してくれたの…?」