「最近、頑張りすぎ」
「へっ??」
「勉強。朝から放課後までずっと勉強してんじゃん。
どうせ、夜もやってんだろ?」
「そ、りゃ…」
気まずそうに返事をする桃嘉。
「頑張るのもいいけど、少しは休めよ。
今日みたいに、少しぐらい息抜きしろよな。
いつだってデートぐらいできるんだから」
「んー…??」
「意味わかってないだろ」
「ご、ごめん…」
えへへと謝ってくる。
ったく…
ほんと、鈍感も良いところだ。
「…つまり、無理して欲しくない。
勉強すんのは良い事だし、大切な事だけど、息抜きも必要だって言ってんの」
「わ、わかった…」
「ほんとうにわかってんのか?」
「わ、わかったよ!
て、てかさ…」
「なに」
桃嘉は少し照れくさそうに聞いてきた。
「もしかして…
’息抜き’のためにデート、してくれたの…?」

