【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~







「いたたた…」

「…大丈夫ですか、お嬢さん」

「えっ?!」


目をまん丸にしている桃嘉。

俺は崩れた段ボールを拾い上げる。


「大丈夫か?」

「ぇ、ぁ、うん…」

「怪我は?」

「だい、じょうぶ…です」


緊張しているのか、声が震えている。


「…こんな大荷物、女がやるもんじゃないと思うんですが」

「いや、え…」

「どこ?」

「え…?」

「これ、運ぶんだろ?」

「…ぁ、い、いい! あたしの仕事だし!」


立ち上がろうとする桃嘉だけど、すぐに踞ってしまった。


「? 膝?」

「え、ちょ…」

スカートを捲れば、膝が擦れている。


「…荷物は後。治療が先」

「え、だ、大丈夫だって!」

「大丈夫じゃない」


俺は桃嘉を抱えて、保健室へと向かう。

反抗していた桃嘉だけど、途中諦めたのか大人しくなった。