【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~






「岸本、呼んでるけど…」

クラスの男の子があたしに話しかける。

ドアの方を見ると、会長が立っていた。


あたしは、会長の方に駆け寄った。



「どうしたの?」

「これ、明日の予定表。遅くなって悪いな」

「ううん、大丈夫ー」

「…まだ仲直りできてないみたいだな」

「…うん」

「しょうがねーなー。

…岸本、ゴミついてる」

「へ?」

「目、瞑って?」

「ぁ、うん…」


あたしはそっと目を閉じた。


清本の手が、そっとあたしの頬に触れた。


『桃…』


あたしは、思わず目を開けた。

「? 岸本?」

「ご、ごめっ…ぁ、ゴミ、とれた?」

「ぇ、あぁ…うん」

「そ、そっか! ありがと!」


一瞬…蓮のあの真っ直ぐな瞳が…

脳裏に過った。


キスする時…

あたしの頬に添えてくれてた大きな手。



まだ…あの温もりを体が覚えてる。