【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~







…んっ。


ぁ…やば。

結構寝ちゃった…。


「ぁ、起きた」

「…会長」


起き上がると、肩から一枚のタオルが落ちた。

これ…あたしの膝掛だ。

ロッカーに入れといたはずなのに…。



「ぁ、会長でしょ!
もってきてくれたの!」

「…俺が来た時には、肩にかけてあった」

「ぁ、じゃあ、望ちゃんとか? 旭ちゃんかなー」

「あの2人はもう、解散時刻に帰ってる」

「じゃあ、笹ちゃん?」

「…大地は今日はクラス準備」

「…」

「岸本、もう、わかってんだろ?
お前の膝掛の場所知ってて、
こんな遅い時間までいて、
お前の場所知ってて、
こんなにお前の事大事に想ってる奴。

そんなバカ…たった一人しかいねぇじゃん」


自然と…涙が溢れてきた。