公園につけば、 ベンチのところにうずくまっているナツがいた。 ナツのところに駆け寄れば、 ナツはギュッと俺の胸に抱きついてきた。 「ナツ…?」 「ごめん、ごめんね…。 今だけ… 今だけ、こうさせて…?」 初めてみる、弱々しいナツの姿に… 腕を、まわすしかなかった。 その瞬間── 脳裏に浮かんだのは… 桃嘉の笑顔だった。