【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~





あぁ…もぅ。

ずるいなぁ…。


フワッと見せた笑顔に、

キュンってなる。


五限目の予鈴のチャイムが鳴る。

「戻るか」

立ち上がろうとする蓮の腕を掴んで、

そっと頬にキスをした。

「へへっ//」

驚いたのか、目を丸くしている蓮。

そんで、ちょっとだけ頬が赤い。

そんな蓮が、可愛くて、あたしはクスって笑った。



あれから…

蓮と体を重ねた日から、

蓮との時間が前よりずっと嬉しい。


前より…ずっと、幸せ。



触れる唇も、

表情も、

仕草も、


全部、安心剤になるんだ──…。