あぁ…もぅ。 ずるいなぁ…。 フワッと見せた笑顔に、 キュンってなる。 五限目の予鈴のチャイムが鳴る。 「戻るか」 立ち上がろうとする蓮の腕を掴んで、 そっと頬にキスをした。 「へへっ//」 驚いたのか、目を丸くしている蓮。 そんで、ちょっとだけ頬が赤い。 そんな蓮が、可愛くて、あたしはクスって笑った。 あれから… 蓮と体を重ねた日から、 蓮との時間が前よりずっと嬉しい。 前より…ずっと、幸せ。 触れる唇も、 表情も、 仕草も、 全部、安心剤になるんだ──…。