コツンと、桃嘉の額に、自分の額をあわせる。


「本当に、いいんだな?」

「うん…」

「やめてって泣いても、俺、止められない」

「うん…いいの。

あたしの全部…



もらってください」



そこで、俺の理性は消えた。

桃嘉と俺の部屋に行き、そっとベッドに押し倒す。


優しく、優しく、

怖がらせないように、キスをした。


頭、額、目、鼻、頬、耳…そして、唇。



一回唇を離して、しばらく見つめ合って、

もう一度重ねる。


今度は、少しずつ深くなるように。

桃嘉の頬に、手を添えながら。