前は… 『ごちそうさま』 キスしてくれたのに。 繋がれていない手。 触れない唇。 それが…とても寂しかった。 そんな事を思っていると、 隣に蓮がいない。 「あ、あれ…」 嘘… 迷子…?? とりあえずあたしは、近くにあるベンチに腰をおろした。 はぁ…せっかく浴衣着たのになぁ…。 似合って、なかったのかな…。 思い浮かぶことは、全部マイナスなことばかり。 あたしの目から涙が溢れそうになった時だった。 「桃嘉っ!!」 あたしの大好きな人の声がした。