「蓮…おまたせ」
「おぅ」
「…あの、ごめん、ね…? 遅く、なっちゃって…」
「姉貴が勝手にやってんだろ。いいって。
ほら、行くぞ」
蓮はそう言って、歩き出す。
…いつも、手握ってくれるのになぁ…。
そんな事を思いながら、蓮の隣を歩く。
神社に着けば、最初はお参りをして屋台をまわり始めた。
「りんご飴、食うか?」
「食う!」
蓮はりんご飴を買ってくれた。
「はい」
「ありがと!」
「あとは、チョコバナナだっけ?」
「うんっ!」
「ククッ。ほんと、美味そうに食うよなぁ」
「美味しいんだよ」
「はいはいっ」
クスクスと笑う蓮。
その後、チョコバナナも買ってもらった。

