【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~






「…進路調査の紙、お前だした?」

「だ、だしたよ…」

「一番最後だろ」

「な、なんで知ってるのっ?!」

「担任が俺のところに、『岸本に言っといてくれ』って、前に言われた」

「う…」

「お前なんか悩んでるの?」

「…話、聞いてくれる…?」

「? まぁ…」


さっきのハイテンションな桃嘉とは違い、急にしおらしくなる。

鞄の中のファイルから一枚の紙を取り出した。


「その、これ…」

「…マジ、で?」


紙は、進路調査表。

まだだしていなかったことに驚いたんじゃない。


「お前さ、第一希望と第二希望に差、ありすぎ」

「う…だ、だって、行きたい大学書けって担任が…」


いや、そりゃそうだけどさ…。

第一希望がT大。

ここら辺じゃ上から二番目ぐらいの大学で、桃嘉なら狙える範囲。

そんで…第二希望がH女大。

何かしらの目的がないと行かない大学。