「んー…大丈夫! たぶん…」
「はぁ」
「でも、お父さん、蓮のこと嫌ってないよ?」
「いや、そうじゃなくてさ…」
『彼氏の家に泊まる』ってことは、いろいろ誤解されやすいわけで。
桃嘉にそういうキモチがなくても、向こうは誤解するんだよ。
そうなると…
いくら俺が桃嘉の家族に気に入られてても、反対されるじゃん。
「れん?」
「ぁーまぁ、できる時がきたらだな」
「うんっ♪」
「んじゃ、課題やるか」
「蓮、どこまで終わったー?」
「数学と古典は終わらした」
「ぁ、同じ〜」
ヘヘッと笑う桃嘉。
その顔は…少しだけ、寂しそうに見えた。
やっぱ、まだ間宮のことがすっきりできていないんだと思う。
毎日俺の家に来るのだって、それが理由なんじゃないか、って思ってる。
だから…断れない。
少しでも寂しい思いはして欲しくないから。

