【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~






「桃嘉さ、今9時なんだけど。できれば、10時頃に来てくれない?」

「ごめんね…?

だって、蓮に早く逢いたいんだもん…」

「…わかった。9時でいいから」


パァッと笑顔になった桃嘉は、俺にぎゅっと抱きついてきた。

『蓮に早く逢いたい』

そんなことを言われたら、断れるわけがない。


抱きついてきた桃嘉の頭を撫でながら、コップとペットボトルを持って二階へ。



「? おばさんは?」

「あぁ、今出かけてる」

「しおりさんは?」

「昨日彼氏の家で泊まり。もうすぐ帰ってくるんじゃね」

「いいなぁ…お泊まり」

「…」

「受験終わったら、蓮の家に泊まってみたいな〜」

「…」

「ダメ?」

「お前ん家の親は許してくれんの?」


そりゃ、俺だって…桃嘉が自分家に泊まってくれるのは嬉しい。

でも…

桃嘉のお母さんはともかく、

お父さんはすごい親ばか。


とても許すとは思えないんですが。