──ピピピピピッ《カチャ》
うるさく鳴る目覚ましを止める。
そろそろか…。
俺は、ジャージから私服へと着替えて、髪の毛をセット。
すると…いつもと同じように、インターホンが鳴った。
『れーっん♪』
インターホンの前には、俺の彼女が満面の笑顔で立っている。
やっぱり来たか。
早く起きてよかった。
玄関のドアをあければ、嬉しそうに立っている桃嘉。
「おはよ」
「おはよっ!!
あのね、今日は一緒に課題やろうと思って♪」
桃嘉は、今年の夏は異様にテンションが高い。
ってか、こいつ…今何時だと思ってるんだよ。
前、遅くに来て欲しいって言ったと思うんだけど??
「迷惑、かな…?」
不安そうに、上目遣いで聞いてくる桃嘉に、
俺はノックアウト。
「家、あがれば?」
満面の笑顔へと変わる桃嘉。
「うんっ♪」