『DEAR 桃嘉

桃嘉には、伝えたいことがたくさんあります。
でも、それを伝えるには時間がかかるから、
手紙で伝えるね。

まず、ごめんね。
アメリカ行きが決まったのは、
七月に入ってから。
ほんと、急だったんだ。
その時、桃嘉は飯田の事でいっぱいいっぱいで、
あたしの事を言えなかった。
それとさ、認めたくなかった。
ほんとに、ずっと一緒だと思っていたから。
でも、ただの思い込みだったね。
それでも、伝えて損はしてない。
伝えたから、また、次があると信じてる。
また、桃嘉に逢えるって信じてる。
だって、そうでしょ?
桃嘉とあたしは、”親友”だから。
離れるなんて、ほんの少しの間だけ。
神様からの、ちょっと意地悪な試練なんだよ(笑)

桃嘉、どうか、あたしの存在を忘れないで。
桃嘉が苦しい時、あたしは絶対に助けるから。
力になるから。
桃嘉は、あたしを救ってくれたよ。
”友達”がいない世界から、あたしを連れ出してくれた。
だから、今度はあたしが力になりたい。
不安や、不満も、全部共有したい。
そんで、2人で解決したい。
離れているから、難しいことかもしれない。
でも、今の時代、ケータイだってあるし、不可能じゃないと思うんだ。
桃嘉のことだし、飯田にも言わないで一人で溜め込みちゃいそうだし。
だからさ、そのときは飯田を放置して、あたしに頼ってね♪(笑)
なんてね。
飯田に頼らなきゃだめだよ?
桃嘉の事を弱愛してるみたいだしさ。
少しは頼ってあげて!

ハートのストラップ、卒業してないけど、買っちゃった。
それは、離れてても”親友”って証。

あたしは、桃嘉の一生の”親友”だよ。

また、いつか、

どこかで逢いたいです。

あたしと”親友”になってくれて、ありがとう。
とても、幸せでした。


FROM 怜』