【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~







振り返れば、大きな鞄を持っていて、目を丸くしている怜がいた。

横には、お母さんが立っている。

「ぁ、お、おはようございます!」

「桃嘉ちゃん、おはよう。
ごめんね…急に」

「い、いえ…」

「…怜、お母さんお父さんのところに行ってるから」

「ぁ、う、うん…」


怜のお母さんは優しい笑顔を見せて、行ってしまった。


「…あと、五分だから」

「ぁ、えっと…

この前は、ごめん。

酷い、こと言って…」

「別に…もぅ、気にしてないよ」


冷たく言う怜。

だけど…


耳は真っ赤。



「また…逢えるよね…っ??」



「…」

「だって、どっちかが死んだわけじゃないじゃん!!
生きてる限り、同じ空の下にいる限り、




もう一度…逢えるって、信じてる…っ!!!」