「間宮と、まだ仲直りしてねーの?」
「うん…」
「…桃嘉はさ、あいつに行って欲しくない?」
「怜は翻訳家目指してるから、」
「違う」
「ぇ…」
「行って欲しいか、行って欲しくないか」
「…っ」
そんなの…
「欲しくない…ッ!!」
ずっと一緒にいたい。
高校を一緒に卒業したい。
大学も一緒で、
大人になったら、子供を一緒に遊ばせて…
そんな幸せを、二人で過ごしたい。
「でも、もう決まったことだもん。
あたしのわがままが通るはずない…っ」
「…まぁ、そうだよな。
じゃあさ、もし…桃嘉がアメリカ行くことになったら、
桃嘉はどうする?」
え──…?

