【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~






間宮さんは、顔は無表情。

だけど…耳は真っ赤っか。

今は春。

そんなに耳が赤くなるはずがない。


だから…


照れてるんだ。


あの日の背中が、照れてるように見えたのは、

見間違えなんかじゃなかったらしい。


”友達”になれたことも、本当に嬉しいのかもしれない。



「ねぇ、間宮さんじゃなくて、”怜”って呼んでもいい?」

「ぁ、うん…」


ほら、

また赤くなった。


「あたし、桃嘉」

「じゃあ、桃嘉…」

「うんっ♪」