【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~






その日から、数週間後。

書記に初仕事がまかされた。


「これ、全部まとめて提出」


担任に渡されたのは、掃除当番表と係り一覧表。

これに全員分の名前を書けと、手書きで。


「パソコンなんか渡せるか」


…この担任、しばきたい。

あたしは心の中でため息をつき、席に座った。

間宮さんも、自分の席に座る。


「間宮さん、あたし掃除当番表書くね」

「ぁ、うん」


間宮さんは…返答が毎回『ぁ、うん』だ。

別に、いいんだけど…癖なのかもしれないし。


前を向きながら、必死にペンを動かしている。


…こっち向いてくれないかなぁ。

やっぱ…怒ってるんだよね、きっと。


あたし、謝ってないし…。


「間宮さん…ごめんね」

「え…」


間宮さんは、目をまんまるにしている。