「ねぇねぇ、やっぱ中学レベル高くない?」

「え、ここって学力そんないいっけ?!」

「ばっか! 男子のレベル〜」

「ぁーそうだね、やっぱ中学は違うね〜」

「だっよねー!!」


この時…ちょっと、気合わないなって、薄々感じていた。

アイドルだとか、

カッコイイ男子だとか、


全く興味がないあたしとは正反対の子。



だから…



「ねぇ」



君の言葉を聞いた瞬間──



「そこあたしの席なんだけど」



あたしとは正反対の



”強い子”なんだって、


一瞬でわかった。