「今日は、華那に言いたい事があってさ」 「いい、たいこと…?」 「うん。 俺は、華那がすげぇ好きだったよ。 毎日、華那に夢中だった。 でも…もう、とっくにふっきれてるんだ。 …今でも、後悔してる。 あの日、華那を手放した事」 飯田は… 絶対に岸本を手放さない。 でも、 俺は…一瞬で、手放してしまった。 「…もぅ、キス…できないよね」 「…うん」 「…ギューも」 「うん。 でも… お別れの握手なら、許されるんじゃないんですか」 俺はそっと手を前にだす。 それを、嬉しそうに握る華那。