本気だから。

中学の時、つき合ってた女とは違う。

キツい香水じゃなくて、

自然で…ふんわりとした、甘い匂い。

そんで、あの柔らかい笑顔。


…壊したくなんかない。



大切で、

大事で、


宝物だから。




「清本なんかに譲る気ねぇよ。
でも…やっぱ、キツいよな」

「なにが?」

「他の野郎と仲良く喋ってる、とかさ」

「バッカじゃねぇーの…お前。それ、ヤキモチじゃん」

「わーってるよ」


ただの、ヤキモチだ。

わかってる…

でも、解決方法が見つからない。