「ってかさ、二年目?」
「ぁー…七夕祭で二年」
「そんなにつき合ってて、我慢してるお前を尊敬するよ、俺」
「…」
「俺、元カノと一週間でシたぜ?」
「それ早すぎ」
「お前はどうなんだよ。中学の時」
「…俺の場合、キスもしなかった」
「嘘つけ!!」
「ほんとだっつの。
今思えば、俺どうかしてた。
あんなクサい香水とばしてる女と一緒に歩くとかさ」
「ひでー…」
違う…
ほんとに酷いのは、俺だ。
好きでもないのに、告白オーケーして、んで3日ぐらいでふって…。
気持ちをふりまわしてたんだ。
…最悪だよな。
「んで、岸本は?」
「…あいつはさ、
大事に…したいんだよ」
大事にしたいんだ。
一番の宝物で、
壊したくない。