「っ///」
「どういたしまして」
ほんの一瞬のできごとで、周りの人は見てない。
でも…
あたしの顔は真っ赤っか。
毎回の事だけど、
あたしは蓮の一つ一つの言動に、ドキドキしっぱなしだ。
「次、クレープでも食いに行くか」
「ぁ、お金…」
「いいよ、たった四百円くらい」
「だ、だめだよ!」
「いいって。今日は桃嘉は金払わなくていい。
デートなんだから、彼氏が払うに決まってんだろ」
そう言われると…何も言えなくなる。
『デートでは男が金を払うのは当たり前』
蓮と怜が言っていたこと。
2人が言うと、すっごい説得力がある。

