【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~






「っ///」

「どういたしまして」

ほんの一瞬のできごとで、周りの人は見てない。

でも…

あたしの顔は真っ赤っか。

毎回の事だけど、

あたしは蓮の一つ一つの言動に、ドキドキしっぱなしだ。


「次、クレープでも食いに行くか」

「ぁ、お金…」

「いいよ、たった四百円くらい」

「だ、だめだよ!」

「いいって。今日は桃嘉は金払わなくていい。
デートなんだから、彼氏が払うに決まってんだろ」

そう言われると…何も言えなくなる。


『デートでは男が金を払うのは当たり前』


蓮と怜が言っていたこと。

2人が言うと、すっごい説得力がある。