「翔汰。」 「…え?」 「翔汰って言ってくれないならちゅー、するよ?」 俺は、枕元にある照明を変えるためにベッドの上にいたナツの腕を引っ張ると、彼女を押し倒してその上に覆いかぶさった。 「ほら、早く。」 こんな事、言ったのは初めてかもしれない。 俺がナツに顔を近づけていくと、今日初めてナツの顔から余裕が消えた。 「ちょ…っと…翔太さ…」