俺のことなんか無視して、孝一はいつものように可愛い子に向かって走っていった。


孝一はいつもそうだ。…いつも。


俺のこと元気付けるなんてきっとただの言い訳で、あいつはナンパがしたいだけなんだ!!

きっとそうだ。

いや、絶対そうだ!!!


「ねぇ!女ふたりで何してんの??暇ならさ、一緒にどっか行こーよ♪俺らも男ふたりで暇だったんだよー!」


おい!!
俺は男ふたりでも暇じゃねぇよ!!

勝手に話作ってんじゃねぇ!!