-if-*。 もしも僕が、愛していると言えたなら


そんな自分に嫌気が差しながらも課題を提出し終えた俺は、正門に向かって歩いていた。

「翔汰!!」

俺の後ろから声をかけてきたのは、唯一の『女友達』といってもいいであろう坂下梓だった。

「ねぇ翔汰!まゆちゃんと別れたらしいじゃん!!」

「あぁ…結構前だよ。」

俺の返答に梓は不服そうに口を尖らせた。

「教えてくれたっていいじゃない!!翔汰とは仲いいと思ってからショックー。」