******* 結局俺は眠れないままホテルを出た。 「ナツ…このあとどーする?」 「あー…もう帰ります。またしたくなったら呼んで下さい。」 食事でもという気持ちで言った俺に、ナツは笑って言った。 「そっか…じゃあね…」 「うん。ばいばいっ!」 あからさまに気を落とした俺とは対照的に、振り返りもせずに駅へ向かうナツを見ていたら、なんだかすごく寂しくなった。