「落ち込んでた時…羽田くんが奢ってくれたオレンジジュース、とても弱ってた心に効きました」
羽田くんのおかげで亮平への気持ちも吹き飛んだ。
あれからオレンジジュースは大のお気に入りの飲み物。
「羽田くんと帰る帰り道はとっても楽しくて、家が遠いかったらよかったのにって思っちゃってました」
こうして帰ってる今も家なんて着かなかったら…と願ってしまう。
「だから、あたしが辞める日。遠回りしてくれてすごい嬉しかったです」
羽田くんの前でこんなに素直な気持ちを伝えるなんて初めてかもしれない…。
「照れるから褒めるなよ…」
羽田くんは顔を横に向けて隠すけど顔、赤くなってますよ?
そんな羽田くんの反応が嬉しい…。
このままずっと素直な気持ち伝えていようかな?
一瞬そう思うけどこれで終わり。
「いつも明るくてさりげなく優しくて、羽田くんは……あたしの憧れでした」
さっきまで素直な気持ちを伝えていた。
でももう素直なあたしは終わり。
あたしの本当の気持ちは憧れという気持ちで隠す。

