「あ、原田ちゃん出て来たね」
バックから戻ってきた店長は大きな袋を持っていた。
「店長、なんですかそれ」
賞味期限切れの物かな…?
「これはみんなから原田ちゃんへ餞別だよ」
「え…」
「はい、どうぞ」
受け取った大きな袋を除くとたくさんのお菓子やオモチャが入っていた。
「こんなにいっぱい…」
お菓子は嬉しいけど、なんでオモチャ…?
「みんな原田ちゃんのことが大好きだったからね」
今日、何回目か分からないぐらい見た店長の笑顔。
優しい従業員を1人1人思い出す。
「ありがとうございました…」
バイト先をここに決めて良かった…。
そう強く改めて思った。
「うさ子…帰ろうか」
温かい手が頭の上に乗った。
「はい…」
「うさ子ちゃん、また遊びに来てね」
「原田ちゃん、またね」
暖かい言葉を背にあたしはお店を出た。

