この制服も最後か…。
学校の制服からコンビニの制服にゆっくり着替える。
髪をポニーテールにして結ぶ。
「…よし!頑張ろう」
タイムカードを押してお店に出た。
「入りまーす」
「はいはい。じゃあ、田中さん上がっていいよ」
「はい。原田ちゃん、今までありがとね」
「いえ!あたしこそ、今までお世話になりました」
「なんだか、娘がお嫁に行っちゃうみたいだわ」
そう言って、田中さんは笑って帰って行った。
ここの人たちはみんな優しい人ばかりだったな…。
「原田ちゃんはレジにいて。僕はバッグにいるから」
「はい!」
店長がバックに行くと、お店の中にあたし1人だけの空間になった。
お客さんも来ない、静かな空間…。
最後の日ぐらい忙しいくらいお客さんも来てもいいのに…。
1人苦笑いでレジに立つ。
ガチャ
あ、お客さんだ。
「いらっしゃ…え」
「よっ!」
「なんで…」
交代の時間まで、まだまだなのに…。
「今日俺と一緒だよ?」
「え…あれ?…だって店長が…」
今日のシフトは店長とだった。
最後の日だから覚えている。

