“俺、3年付き合ってる彼女がいるんだ” そんなこと聞いてなかったよ…。 顔を上げて夜空を見上げる。 「あたし…バカだなー…」 少し浮かれてた。 『うーさ子っ』 『うさ子って呼べるのは俺だけなんすから!』 『うさ子は俺のタイプ』 『可愛いな』 もしかすると、あたしのことを好きになってくれるんじゃないかと。 淡い期待を持っていた。 でも羽田くんには彼女がいた。 照れたように彼女を想いながら笑う羽田くんを思い出す度に涙がこぼれる。 あたしは家に帰るまで泣きながら自転車を漕いだ。