早く…離れたい。
羽田くんから離れたい。
今にでも出そうな涙を必死にズボンを強く握って我慢する。
羽田くんから離れて早く声を出して泣きたい…_____。
「友達と会うんで、先にあたし帰りますね」
「あ、待てよ。俺も一緒に出るわ」
荷物を持って事務所から出ようとしたら羽田くんが引き止める。
もういいから…帰らせてよ。
きっと、羽田くんの話を聞かなかったら笑って送ってもらっていた。
でも羽田くんの…彼女の話を聞いた今……一緒にいられるほどあたしは強くない。
「準備が遅い羽田くんは置いて行きます。お疲れ様でーす」
「ハァっ!?おい、うさ子!」
あたしは無視して事務所から出た。

