「3年って…長いですね」
知らなかった。
羽田くんに彼女がいたなんて…。
「だろ?俺一途だから」
「見た目チャラ男なのに…」
「それはお前が入ってきた頃だろ。今は好青年だろ」
「…キノコヘアーじゃん」
「なんだとー!」
やっぱり彼女いたんだ…。
こんなに優しい人が彼女がいないわけないもんね。
好きになった時、彼女の存在を、気にしていた。
でも、会話の中に“俺の彼女”という、単語を聞いたことがなかったからいないと思っていた。
羽田くんは彼女がいないフリーだと思っていた。
「そろそろ帰るか?」
「あ、あたし今さっき友達から遊びに行こうって誘われたから…送ってくれなくてもいーです」
笑って言った。
「は?お前今21時半だぞ?夜遊びか?危ねーから断れ!」
「羽田くん、友達いないからって羨ましいんでしょ?」
「お、お…俺だって友達いるし!」
「ペットの犬のゴン太?」
「サン太だよ!」

