「ちーす、原田ちゃん。お疲れ~」
「…お疲れ様です」
21時前にゆる~く入って来た佐伯くん。
「おい、俺にも挨拶しやがれ」
「あ、海もいたんだ」
佐伯くんの一言でまた乱闘を始める2人。
佐伯くんが来たら羽田くんって精神年齢低くなるな…。
「佐伯くん、早く着替えて来たらどーですか?」
「そうだ、そうだ!」
「しゃーねー、着替えるか」
あたしの一言で乱闘をやめた2人。
あたしが1番年下なのに…。
「なぁ、なぁ、うさ子。今日一緒に帰ろうぜ」
「え…」
いきなりの羽田くんの誘い。
「最近、ここら辺不審者出たらしいから送るよ」
「でも…あたしの家と羽田くんの家の方向反対ですよ?」
「俺ん家、ここからすぐだし、別に帰っても暇だし大丈夫」
「…じゃあ、甘えちゃっていーですか?」
「甘えてろ!うさ子が不審者に襲われたら大変だし、俺様がちゃんと送ってやる!」
別に不審者なんて怖くない。
自転車で全力で逃げられる自信はある。
でも、やっぱり好きな人とは長く一緒にいたい。
あたしは少し不審者に感謝した。
「じゃあ、佐伯来たら上がって着替えて待っとけ」
「はい」
なんか恋人の会話みたい…。
嬉しいな…。

