「ちょっと、羽田くん!なんで嘘ついたんですか!?」
田中さん勘違いして帰っちゃったよ。
「えーっ、だってそっちの方が楽しいし、うさ子の彼氏は俺だろ?」
「…なに勝手に彼氏になってんですか」
「うさ子って呼び出した日から俺はお前の彼氏だから」
「はいはい…」
呆れたように言うけど心の中では、興奮している自分がいる。
彼氏って…。
きっと羽田くんは冗談でそんなことを言ってるって分かってる。
でも、羽田くんを好きなあたしにとってそんな冗談でも嬉しかったり、ドキドキしてしまう。
微妙な気持ちだ…。
「うさ子ってどんな人がタイプ?」
今日はお客さんが少ない。
というより、ここのコンビニは街の端にあり、あまり客数が良くない。
夕方のコンビニ。
タイムカードを押して会ったお客さんはタイムカードを切ってジュースを買って帰った田中さんだけ。
「んー…」
だから羽田くんの質問も余裕で答える時間がある。
「あたしが好きなタイプはおもしろくて子ども好きで優しくて、いつも笑ってる人ですかね」
あれ?あたしのタイプって…
「それって俺じゃん!」
「ハァっ!?」
今あたしが思ったことを羽田くんが口にする。
「おもしろくて、子ども好きで、優しくて、いつも笑ってる人って俺当てはまりすぎだろ!」
「……勘違い困ります」
そう言いつつ、自分でも羽田くんのことだと思ってしまった。
でも、あたしのタイプは亮平が好きな頃から変わってない。
そう思ったら、羽田くんってあたしのタイプにどストライクじゃん!

